JT杯 渡辺明九段5年ぶり4度目V「途中から思い切った方針にして」紫綬褒章に次いでの栄冠
渡辺明九段の活躍
「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦(JT杯)」の決勝戦が行われ、渡辺明九段(40)と広瀬章人九段(37)の対局が注目を集めた。持ち時間各10分の早指し戦で、渡辺は広瀬を下し、5年ぶり4回目の優勝を果たした。優勝賞金は500万円を手にした。
5年前の決勝と同じ対局で、渡辺が見事に勝利を手にした。中盤の激しい戦いを乗り越え、堂々とした勝利を収めた。「5年ぶりの舞台に独特の緊張感がありました。途中から思い切った方針にしてうまくいきました。何とか勝ち筋を発見できました」とコメントした。
過去の成績も踏まえ、2回戦では豊島将之九段、準決勝では稲葉陽八段と強豪を破っての勝利だった。特に広瀬章人九段を再び撃破したことは注目される。
栄誉の表彰と将棋界での地位
渡辺明九段は2000年4月1日にプロデビューし、今年で勤続25年を迎えた。表彰対象棋士として秋の褒章で「紫綬褒章」を受章し、将棋界での地位を確立した。
その他、勲章に加え、栄冠も手にした。「王位戦」では藤井聡太王位との対局で見せ場を作り、ファンの期待も高まっている。将棋界での活躍が評価され、歴史に名を刻んだ。