霧島山・新燃岳　噴火警戒レベル「3」（入山規制）に引き上げ

霧島山・新燃岳の火山性地震と噴火警戒レベルについて

はじめに：火山性地震とは何か？

火山性地震は、火山活動に関連して発生する地震の一種です。これらは火山の下で発生し、マグマの移動や火山ガスの圧力変化によって引き起こされます。霧島山の新燃岳における最近の動きは、この火山性地震が多発していることを示しています。

霧島山・新燃岳の現状と火山性地震の増加

霧島山の新燃岳では火山性地震が増加していることが報告されています。2023年10月27日には1回の地震が観測されましたが、翌日の28日には30回、さらに29日には251回まで増加しました。このことが土台となり、噴火警戒レベルの引き上げが行われました。

噴火警戒レベル引き上げの背景

新燃岳では、10月30日午前2時ごろから地殻変動が観測されました。この変動は山体の膨張を示しており、これに伴い、午前3時53分に噴火警戒レベルが火口周辺規制の「2」から入山規制の「3」に引き上げられました。このレベル引き上げは2018年6月以来のことです。

地域社会への影響と対応

噴火警戒レベルの引き上げに伴い、小林市のひなもりオートキャンプ場では市の職員が、大幡山や夷守岳への立ち入りを規制するための案内板を設置しました。地域住民や訪問者に対する安全対策は迅速に行われています。

警戒範囲と注意点

気象台は、火口からおおむね4キロの範囲で大きな噴石に警戒し、2キロの範囲では火砕流に注意を促しています。さらに、風下側では火山灰や小さな噴石の降灰が予想され、住民への注意が必要です。

まとめ

霧島山の新燃岳における火山性地震の増加は、自然の力の一端を感じさせるものです。地域の安全を確保するため、噴火警戒レベルの変動に応じた迅速な対応が求められます。火山の近くにお住いの方や観光客は、最新の情報に基づいた行動を心掛けましょう。