マレーシア映画「幼な子のためのパヴァーヌ」が第37回東京国際映画祭でワールドプレミア
赤ちゃんポストが社会問題の背景に
多くの赤ちゃん置き去り事件が社会問題になっているマレーシアを舞台とした本作。「赤ちゃんポストを守る1人の女性ソーシャルワーカーの目を通して、根強く残る家父長的な男性優位社会の姿をあぶり出すとともに、女性たちが背負わされてきた苦難の歴史を見つめていく」というストーリーが描かれています。
映画制作の背景とテーマ
制作のきっかけを述懐したチャン・ジーアンは、大学の同級生の赤ちゃんポストでのボランティア体験から映画のアイデアが生まれたことを明かしました。赤ちゃんポストや中絶の問題をテーマに掲げ、現代社会の課題に光を当てています。
出演者の意気込み
出演者のフィッシュ・リウは、マレーシア人であることから本作への参加を決意しました。一方、ナタリー・スーは異なる文化に興味を持ち、演じる役に挑戦した理由を語りました。
制作過程と映画のテーマ
作品に登場する宗教家の行動や事件については、実際の事件を取材し描かれています。映画はコロナ禍や妊娠にまつわる社会問題にも深く切り込んでいます。
出演者のエピソード
フィッシュ・リウとナタリー・スーは、ゆっくりとした映画制作の過程に満足感を示し、作品へのこだわりや意見交換が作品のクオリティ向上につながったことを述べています。