「家庭の味」を求め、男たちがやってくる…愛知・飛島村”国道脇の食堂”が「トラック野郎の聖地」と呼ばれるワケ

土曜日の朝に訪れる「日光橋食堂」の魅力

トラックドライバーの聖地として

愛知県飛島村に位置する「日光橋食堂」は、トラックドライバーたちが集まる人気の食堂である。1965年に初代店主の伊藤光利さんの両親が開業し、一時はチェーン店に押され客足が激減するなど苦境に立たされたが、現在はSNS上で「＃トラック野郎の聖地」として名を馳せている。今回はフリーライターの宮﨑まきこさんが、「聖地」と呼ばれる理由に迫る。

日光橋食堂への旅

愛知県豊橋市から名古屋を経由して伊勢市に至る国道23号線を走る過程で、大型トラックに囲まれながら小型車で進んでいくと、梅之郷インターからバイパスと脇道の分岐点にひときわ目を引く食堂「日光橋食堂」が現れる。

昭和の面影漂う食堂

「日光橋食堂」に足を踏み入れると、まるで昭和時代にタイムスリップしたかのような雰囲気が漂っている。店内では朝の時間帯に、青いれんが揺れる中、リラックスした男性客が新聞を読みながら朝食を楽しんでいる。

60年の歴史を誇る食堂

設立されたのは2025年に創業60周年を迎える「日光橋食堂」。1965年に一般国道に指定された際、光利さんの両親が掘り起こし小屋を建て、小さな食堂をスタートさせた。その後、「うまい、早い、安い」の三拍子そろった料理とトラックドライバーの支持を受け、トラックドライバー御用達の食堂として知られるようになった。

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